米中首脳、温室効果ガス削減で合意 20年で3割近く
北京(CNN) オバマ米大統領と習近平(シーチンピン)中国国家主席は12日、北京で会談し、温室効果ガスの排出量を大幅に削減する目標で合意した。
合意内容によると、米国は2025年までに排出量を05年比で26~28%削減し、中国も30年までに同様の削減に転じることを目指す。
オバマ大統領は習主席との共同記者会見で、「世界の二大経済大国として、またエネルギー消費大国、温室効果ガス排出大国として、米中両国には気候変動問題への取り組みを主導する特別な責任がある」と語った。
そのうえで、今回の発表が他国にも取り組みを促す機会となることを望むと強調。「途上国、先進国を問わず、すべての主要経済国が過去の対立を乗り越えて努力し、来年の気候変動パリ会議で強力な枠組み合意を成立させることができるよう願っている」と述べた。
米ホワイトハウスによると、最終的には50年までに温室効果ガスを80%削減することを目標とする。米政権高官はこれについて「野心的だが達成可能な目標だ」と語り、議会では野党・共和党の抵抗が予想されるものの、大統領が単独で権限を行使すれば実現できるとの見方を示した。