イラク空爆でISIS拠点の「知事」殺害、今月2人目
(CNN) イラクの警察当局者は27日までに、同国北部モスル市近くの村落でイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が任命した同市の「知事」が米軍が主導する有志連合の空爆で殺害されたと述べた。
モスルはISISの主要拠点の1つで、今年になりイラク軍から奪っていた。モスル攻略作戦を担うイラクの地域警察幹部によると、空爆が起きたのはモスルから南へ約29キロ離れたカイヤラ村。
米軍当局者らによると、ISISがモスルに据えた前知事は今月初旬、米軍の空爆で死亡。後任の知事を含め、1カ月足らずの間に知事2人が空爆で相次いで殺害されたことになる。
米国防総省は来年1月にモスルを奪い返す作戦を実施する計画を明らかにしている。
ISISはイラクやシリアの支配地域別に知事を設ける指揮系統を築いているとされる。
一方、反体制派の「シリア人権監視機構」によると、シリア軍は27日までに北西部アレッポから北東へ離れたISISが支配するアルバブ市と1カ所の町を6回にわたって空爆した。住民ら100人以上が死傷したという。