ベルギー当局、過激派組織摘発 大規模テロを阻止
CNN系列局のVTMによれば、今回の捜査は数週間前から行われていた。フランスで新聞社などが襲撃された事件との関係は確認されていない。
テロ対策当局は、別の複数の都市でも対テロ対作戦を遂行中だとしている。
欧州ではISISの戦闘に加わるためにこの数年で数千人がシリアなどに渡航したと伝えられ、各国で帰国したメンバーによるテロに対して不安が強まっている。
特にフランス、英国、ベルギーは危険が大きいとされ、ドイツも戦闘員として渡航した人物が多数いることから警戒を強めている。イラクでのISISに対する空爆には英国、フランス、ベルギー、オランダが参加していた。
当局の推計によると、シリアでの戦闘に加わるため欧州から出国した人物は3000人を超す。欧州に戻った約500人のうち、250人は英国に、200人はフランスに、70人はベルギーに帰国したとみられている。
フランスやベルギーでは昨年から、ISISの戦闘員だったとされる人物がテロを計画した容疑で摘発されたり、警官などを銃撃したりする事件が相次いでいた。