エジプトで183人に改めて死刑判決 人権団体が非難
カイロ(CNN) エジプトの裁判所は2日、2013年8月に起きた警察署襲撃事件の被告183人に改めて死刑判決を言い渡した。これに対し、国際人権団体から非難の声が上がっている。
エジプト国営中東通信(MENA)によると、被告らは警察官11人と民間人2人を殺害した罪で有罪判決を受けた。183人のうち34人は被告不在のまま裁判にかけられていた。被告は全員、さらに上訴することができる。
国際人権団体アムネスティ・インターナショナル(AI)のハッシバ・ハジ・サラウィ氏は同日、「エジプト司法制度の偏向を示す例がまたひとつ増えた」と非難。「判決を破棄し、全被告について国際基準に適合する公正な裁判をやり直す必要がある」と述べた。AIは死刑制度そのものについても廃止を主張している。
サラウィ氏はまた、「警官の殺害に絡む事件では事実にかかわらず、大量の死刑判決を出すのが通例となりつつあるようだ」と指摘した。