異例の猛烈な台風、フィリピン直撃の恐れ
(CNN) 猛烈な台風4号(メイサーク)が発生し、太平洋上をフィリピンに向かって進んでいる。同国の災害対策当局は1日、警戒情報を発令して住民などに備えを呼びかけた。
米合同台風警報センターによると、メイサークはミクロネシア連邦付近を通過した後、時速約18.5キロの速度で西北西へ進んでいる。米国時間1日夕刻の時点で、最大風速は約67メートル、最大瞬間風速約83メートル。同センターの分類で「スーパー台風」に発達した。
5日にはフィリピン・ルソン島に上陸する見通しで、同島は数日前から豪雨や暴風に見舞われる恐れがある。
この時期に台風がこれほど発達するのは異例。フィリピンの気象当局は夏の乾季の到来を告げたばかりだった。
国営通信によると、ルソン島では3日から豪雨が予想される。台風の勢力は海面温度の影響で幾分弱まったという。
フィリピンは昨年12月にも台風の直撃で少なくとも25人が死亡した。2013年11月のスーパー台風「ハイエン」では6000人が死亡、2万7000人が負傷し、390万人が被災している。