ブラジル各地で大統領弾劾求めるデモ 汚職疑惑で
ブラジル・サンパウロ(CNN) ブラジル全土の主要都市で12日、ジルマ・ルセフ大統領の弾劾を求める大規模デモが行われ、各地で参加者が目抜き通りを埋め尽くした。
ブラジルでは与党の政治家が絡む汚職疑惑に対して国民が怒りを募らせている。デモ参加者は「ジルマは出て行け」「今こそ変化を」などのスローガンを叫びながら通りを練り歩いた。
サンパウロでは警察の推計で27万5000人がこの日のデモに参加した。ブラジル全土に反政府デモが広がったのは、この1カ月足らずで2度目。主催者側は、今後もデモを続ける姿勢を崩していない。
国民が不満を募らせる原因はさまざまだが、中でも国営石油会社ペトロブラスを巡る汚職疑惑では、ルセフ大統領率いる労働党や連立与党の政治家が捜査の対象になっている。汚職があったとされる時期は、ルセフ大統領がペトロブラスの会長だった時期と重なっていた。ただしルセフ大統領の関与を裏付ける証拠はなく、会長職は名目のみだったと支持者は主張する。