イラク政府、ラマディ奪還へシーア派民兵組織を動員
(CNN) イラク西部アンバル州の州都ラマディをイスラム過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」に制圧されたことを受け、イラク政府は18日、ISISの進攻を食い止めるため、イスラム教シーア派民兵組織を動員するなどの対応に追われた。
ラマディは首都バグダッドから110キロ西部にある要衝。同市の東部にはISISの進攻に備え、イスラム教スンニ派の部族や連邦警察など政府の即応部隊が防衛線を設置した。
イラク軍や米軍率いる有志連合はラマディにいる標的を狙って空爆を続けている。イラク首相が派遣したイスラム教シーア派民兵組織「ハシド・シャービ」(別名『国民動員部隊』)も間もなく戦闘に加わる見通し。
ハシド・シャービの動員はアンバル州当局や部族指導者、宗教指導者からの応援要請を受けた措置。同組織はイラク軍が3月にティクリートをISISから奪還した作戦にも貢献していた。