イラク政府、ラマディ奪還へシーア派民兵組織を動員
国営放送「イラキーヤTV」によると、イラクのアバディ首相は18日、ハシド・シャービの指導部と会い、ラマディ奪還に向けた作戦について協議した。
ただ、同組織が加わることで宗派対立が激化する恐れもある。同組織の後ろ盾となっているイランの存在を巡り、有志連合による空爆が複雑な判断を迫られることも懸念される。
一方、アンバル州知事の広報は、国民動員部隊はもはやシーア派の民兵組織ではなく、法律に基づく公的な政府機関になったと強調した。
ラマディを巡る攻防ではスンニ派の部族組織が昨年以来、ISISとの戦闘を続けてきた。地元当局者は、シーア派が多数を占めるイラク政府に対して何度も応援や武器の提供を要請し、有志連合にも空爆の回数を増やすよう求めていたが、ラマディの陥落は防げなかった。