チュニジアでホテル襲撃、37人死亡 ISISが犯行声明
襲撃されたホテルの隣に滞在している英国人の男性によると、当初、聞こえたのは花火のような小さな音だったが、続いて浜辺から銃声が響いてきた。この時点で、浜辺はパニックになり、皆がホテルに逃げ帰った。銃声の合間に爆発音も聞こえたという。
26日午後の時点では、ホテルは比較的落ち着きを取り戻している。観光客の大半は避難し、地元住民や治安部隊がホテル内部を固めた。
一方、フランスでは26日、ガス工場が男に襲撃され、容疑者の上司の男性が頭部を切断されて殺害されたほか、クウェートでも同日、シーア派系モスクが襲撃され、少なくとも25人が死亡、200人以上が負傷するなど、テロが連鎖している。クウェートの事件については、ISISが犯行声明を出している。
こうしたテロの連鎖を受け、欧州各国は対応に追われている。スペイン内相によると、同国のテロ警戒レベルは5段階の4まで引き上げられた。英国のキャメロン首相は短文投稿サイト「ツイッター」で、「チュニジア、フランス、クウェートの襲撃で、陰惨な気分になっている」「我々は一致団結してテロリズムの恐怖と戦わねばならない」と述べた。