米当局、ISISの化学兵器使用を確認
ワシントン(CNN) 複数の米当局者は14日、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国」(ISIS)が2週間前にシリア北東部のハサカを攻撃した際、マスタードガスを兵器として使ったことを裏付ける検証結果が得られたCNNに明らかにした。
当局者らは使用された化学物質は少量で低濃度だと強調しているが、ISISがマスタードガスを保有し戦闘で使用していることが改めて示された形だ。分量や使用方法については調査を継続しているという。
当局者の1人は、シリアで使われたのはマスタードガスを生成する際にできる「前駆物質」の可能性が高いとしている。従って、これらの武器はシリアのアサド政権の貯蔵庫から奪取されたものではなく、ISISが独自に生成したものとみられる。
イラク北部の町マクムールが今週、攻撃された際も同様の化学薬品が使われたとみられており、米当局は引き続き捜査を進めている。当局者によれば、マクムールでの攻撃から採取されたサンプルも米国に移送中だという。