国連PKO要員が性的暴行か、3人が被害訴え 中央アフリカ
国連(CNN) 国連のマエストラッチ報道官は19日、中央アフリカ共和国で展開中の国連平和維持活動(PKO)の兵士に対し、未成年者を含む3人の女性が強姦被害を訴えていることを明らかにした。
女性たちの親族から現地のPKO当局に通報があったという。関与したとされる兵士の人数は明らかになっていない。
中央アフリカではこれまでにも国連PKO要員による性的虐待疑惑が浮上しており、先週にはPKOの責任者が更迭されたばかりだった。
国連の潘基文(パンギムン)事務総長は先週、「多くの国々で、特に中央アフリカ共和国ではPKO部隊が派遣される以前にもそれ以降にも、少なからぬ数の(性的虐待)疑惑が持ち上がっている。このことは、今こそ行動を起こす必要があることを示している」と述べていた。
中央アフリカではPKOが始まった昨年4月以降、計14件の性的搾取や性的虐待の訴えが起きている。
同様の訴えは、2013年から現地で活動している旧宗主国のフランス軍部隊に対しても起きている。
中央アフリカでは13年3月、イスラム教徒主体の反政府武装勢力が当時のボジゼ大統領を追放。その後、キリスト教徒の武装勢力との間で戦闘が続き、数十万人が家や故郷を追われる事態となった。