米国、イラクに戦闘ヘリ供与も ラマディ奪還作戦
ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は10日までに、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が制圧するイラク中部の要衝ラマディ市の奪還のため米国がイラク軍に戦闘ヘリコプター「アパッチ」を供与する可能性があると述べた。
また、同市の完全奪取のためアラブの同盟国の特殊部隊を投入する合意が成立しつつあるとも語った。
ただ、ホワイトハウスのアーネスト報道官はオバマ大統領はアパッチ投入に最終承認をいまだ与えていないと指摘。イラクのアバディ首相が要請した場合に限り、動員すると述べた。
イラク政府当局者は8日、治安部隊がラマディの面積の6割を奪い返したと発表。しかし、CNNの取材に応じた米政府当局者はこの主張を疑問視し、奪還作戦に一定の進展はあったものの攻略に成功した面積はそれほど広くないと述べた。
一方、カーター米国防長官は9日、上院軍事委員会の聴聞会に出席し、ラマディ奪取作戦に米軍顧問を同行させる可能性があると言明した。米政府当局者によると、同行しても交戦の前線からは離れ、戦闘には参加しない見通し。