北朝鮮の金養建書記、交通事故で死亡
(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は30日、朝鮮労働党の統一戦線部長として対韓国政策を担当していた金養建(キムヤンゴン)書記が交通事故で死亡したと伝えた。73歳だった。
金養建氏は金正日(キムジョンイル)総書記の時代から韓国との交渉役を務め、今年8月に南北間の緊張が高まった際の交渉でも大きな役割を果たした。
同氏は当時、金正恩(キムジョンウン)第1書記の側近、黄炳瑞(ファンビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長とともに、南北軍事境界線沿いの非武装地帯で韓国側と会談した。アナリストらは、会談に出た高位の顔ぶれから、北朝鮮側が本気で幅広い交渉を望んでいることがうかがえると指摘していた。
2014年にはロシアを訪問し、北朝鮮は支援を求める先を中国からロシアに転じようとしているとの臆測を呼んだ。
KCNAは同氏を「忠実な戦士」と呼び、金正恩氏に最も近く、信頼できる「革命の同志」だったとたたえた。