北朝鮮の「水爆実験」、安保理が緊急会合へ
米国家安全保障会議(NSC)の報道官は、「我々は北朝鮮の核保有を認めない立場を繰り返し表明してきた」と強調。「今後も引き続き、韓国を含む地域の同盟国を守り、北朝鮮の挑発にはすべて適切に対処していく」と述べた。
北朝鮮は過去に、プルトニウムなどを使った核分裂爆弾の実験を実施してきた。一方、核融合爆弾である水爆の爆発力はメガトンの単位で表され、広島原爆の数百倍にも上るとされる。
米南カリフォルニア大学・米中研究所のマイク・チノイ氏によると、北朝鮮の金正恩(キムジョンウン)第1書記は数週間前の声明で、水爆を開発したと宣言していた。
しかし米シンクタンク、ランド研究所のブルース・ベネット氏は、北朝鮮が核分裂爆弾の基本習得にさえ苦心していたとの見方を示し、「外部の専門家から助けを得ない限り、前回の核実験からわずか3年足らずで水爆が開発できたとは思えない」と話している。
韓国・梨花女子大学のジャスパー・キム氏は、国際社会の注意を引き付けることが北朝鮮の狙いだと語る。同氏によれば、金第1書記はオバマ米大統領との対話を望んでいるとみられる。