武装集団がリゾート襲撃、自爆や銃撃で死傷者多数 ソマリア
ソマリア・モガディシオ(CNN) ソマリアの首都モガディシオで21日、海沿いのリゾート施設が武装集団に襲撃され、多数の死傷者が出ている。国際テロ組織アルカイダ系の武装集団「シャバブ」が犯行を認める声明を出した。
警察や政府報道官によると、現地時間の21日午後7時半ごろ、モガディシオ海岸に面したホテル併設のレストランのゲートに車が突っ込んで自爆。続いて武装集団がホテルに乱入した。実行犯の一部は船を使ったとの情報もある。ホテルは当時、卒業式や結婚式の利用客でにぎわっていた。
ホテルにたてこもった武装集団は、治安部隊との間で激しい銃撃戦を展開。治安部隊は実行犯全員を殺害し、ホテルの全室と周辺の民家の捜索を行っている。
警察によると、最初の爆発では少なくとも5人が死亡した。激しい銃撃戦があった建物内での死傷者数は現時点で明らかになっていない。
シャバブはラジオ放送を通じて犯行を認め、AK―47ライフル銃と自爆ベストで武装した戦闘員がホテルを襲撃したと主張した。
シャバブは過去にもソマリアやケニアで民間人を狙った襲撃を繰り返し、多数の犠牲者を出している。
政府報道官は、「シャバブが平和をかき乱そうとしている。だが我々はそれを許さない。我々がひるむことはない」と強調。アフリカ連合ソマリア・ミッション(AMISON)も、ツイッターで「ソマリアがあらゆるテロの要素から解放されるまで戦う決意を新たにした」と述べている。