「冷戦の遺物を葬る」 オバマ大統領、キューバで演説
さらに、政府批判や平和的な抗議活動も認められるべきだと訴え、「そうした人権は普遍的なものであり、米国人やキューバ人、そして世界中の人たちの権利だと信じる」と指摘。民主主義ではどんな理念でも自由に表現できると説き、「米国にはキューバの変化を強要する能力も意図もない」「どんな変化が到来するかはキューバ国民次第だ」と語りかけた。
演説後は反政府活動家など十数人と会談し、信教の自由や言論の自由について語り合った。参加した活動家は全員が拘束された経験をもつ。オバマ大統領の訪問を前に、キューバ当局が反体制派を逮捕するとも報じられていた。
演説ではインターネットの普及促進にも言及した。持続的な経済成長は教育や医療制度、環境保護だけでなく「自由で開かれた意見交換にもかかっている」と述べ、「インターネットの情報にアクセスできなければ、異なる意見に触れることができず、潜在力を発揮することもできないまま、やがて若者は希望を失う」と強調している。