バイデン米副大統領、イラクを電撃訪問

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バイデン米副大統領(左)がイラクを電撃訪問

バイデン米副大統領(左)がイラクを電撃訪問

(CNN) バイデン米副大統領が28日、イラクを予告なしに訪問した。ホワイトハウスによると、同国で政治指導者らと会談してイラクに国家としての団結を促し、過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討に引き続き力を入れる方針を確認する。

また、イラク経済の安定や地域協力の推進に向けた国際社会の対応についても話し合うほか、米国の外交員や兵士をねぎらう予定。

バイデン副大統領のイラク訪問は2011年以来。その間にISISが勢力を拡大し、モスルなどの要衝を占拠した。

アバディ首相は宗派間対立の収拾を目指すが、ここ数カ月で反政府デモが相次ぎ、マリキ前首相やイスラム教シーア派のサドル師も政府批判を強めている。

今回の訪問ではこうした問題について政治指導者らと話し合う。バイデン副大統領は先にアバディ首相やクルド自治政府のバルザニ議長と会談し、ISISとの戦闘の重要性を確認していた。

米当局者によれば、オバマ大統領は昨年末の時点で2016年の外交の最優先課題としてISIS掃討を挙げた。バイデン副大統領の今回の訪問に先立ち、米政府はISIS掃討の強化に向けてイラクに派遣する特殊部隊の増派などを相次いで発表している。

イラク政府はモスル奪還を優先課題に掲げるが、米当局者は作戦の実施時期について具体的に言及することは避けた。

バイデン副大統領に同行している政権幹部は、モスルについても話し合われる公算が大きいと話している。

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