中国、胡前主席の側近を起訴 収賄や職権乱用罪で
北京(CNN) 中国の検察当局は胡錦濤(フーチンタオ)前国家主席の側近だった令計画氏を収賄や職権乱用、国家機密違法取得の罪で起訴した。国営新華社通信が13日に伝えた。
共産党中央弁公庁主任を務めた令被告は昨夏、党籍を剥奪(はくだつ)されたうえで逮捕されていた。習近平(シーチンピン)国家主席が進める大規模な反汚職キャンペーンで摘発された中でも最有力者の1人とされる。
令被告は胡前主席の在任中、国内外の訪問に同行するなど、最も信頼の厚い側近の1人として知られるようになった。
だが2012年3月、北京郊外で息子が高級スポーツカーのフェラーリの事故で死亡した件で、車に半裸状態の女性2人が同乗していたことや令被告によるもみ消し工作があったことが詳細に報じられ、同氏の失脚へとつながった。
令被告は胡前主席から習主席への政権移行を控えていた12年夏、降格処分を受けた。14年12月には、党の中央規律検査委員会が重大な規律違反の疑いで正式に調査することを発表。令被告はこの直後に党の役職を解任されていた。
党の調査によると、令被告は複数の女性と性的関係を持ったほか、妻の事業を支援するために自らの地位を乱用したとしている。