米ロ、シリア空爆で「共闘」検討か 標的情報など共有も

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ケリー米国務長官(左)とラブロフ・ロシア外相。シリア空爆をめぐる合意は成立するか

ケリー米国務長官(左)とラブロフ・ロシア外相。シリア空爆をめぐる合意は成立するか

ワシントン(CNN) 米国防総省当局者は14日までに、ケリー米国務長官とラブロフ・ロシア外相が近く会談し、両国がシリアで共に進める過激派拠点の空爆作戦で諜報(ちょうほう)や標的情報の共有を目指す合意取りまとめの可能性を突っ込んで協議する見通しであることを明らかにした。

両国間でこの種の合意が成立すれば初めてとなる。ただ、同省当局者はカーター国防長官はロシアへの不信感を内々に漏らしていると指摘。同省は、米国の譲歩を意味するようなロシア側との合意成立にはロシアが関連の順守事項を尊重する保証が必要であることを主張しているとした。

米国務省のカービー報道官は最近の会見で、ケリー長官とラブロフ外相が会談で合意の可能性を探ることを公には認めなかったが、シリア情勢が中心議題になることは確実と述べた。

米ロ両国はシリアで過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」やアルカイダ系の過激派「ヌスラ戦線」の拠点空爆を続行。ただ、米国は肩入れするシリア反体制派の拠点もロシアは攻撃していると反発している。反体制派と同様、米国もシリアのアサド大統領退任を求めているが、同大統領を後押しするロシアは辞任に否定的な姿勢を示す。

カービー報道官はシリア情勢を望むべく方向に導くため米国はロシアによるアサド政権への影響力行使を期待していることも認めた。

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