大聖堂前の車にガスボンベ、テロ計画容疑で女3人逮捕 パリ
パリ(CNN) フランスのパリ近郊で8日、女3人がテロを計画していた疑いで逮捕された。同国のカズヌーブ内相が明らかにした。
カズヌーブ内相によると、逮捕されたのは19歳と23歳、39歳の女で、過激思想に染まっていたとされ、パリのノートルダム大聖堂前に止められていた車の中からガスボンベが見つかった事件に関与した疑いが持たれている。
3人のうち1人は警官に刃物で襲いかかって肩を負傷させた。警官の生命に別条はないという。女も1人が負傷した。
CNN系列局のBFMTVによると、ノートルダム大聖堂前に止められていた車の持ち主は、行方不明になっていた娘2人が8日に逮捕されたと話しているという。警官を刺して負傷したのは19歳の女だったと同局は伝えている。
ガスボンベを積んだ車は4日にノートルダム大聖堂前で見つかった。ボンベのうち1本は空で、残り6本はガスが充填(じゅうてん)してあったとされる。起爆装置などは見つかっておらず、車の盗難届も出ていなかった。
フランスは昨年11月にパリで発生したテロ事件以来、非常事態宣言下にあり、当局が過激派に対する監視を強めている。
今年7月にもフランス北部の教会が襲撃されて神父が死亡するなど、欧州各地でテロ事件は後を絶たない。フランスの革命記念日が狙われたニースのテロ事件など、一連の事件について過激派組織「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」が犯行を認めている。