シリアの「悲劇」の陰にロシアの存在、英情報機関トップが警告

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ロンドンのテムズ川南岸に立つ英対外情報部(MI6)の本部

ロンドンのテムズ川南岸に立つ英対外情報部(MI6)の本部

ヤンガー長官はまた、さまざまな要素が混在した「ハイブリッド戦争」という現象について、徐々にその危険度が増しつつあると語った。これはロシアがネットを使い、米大統領選に介入したとされる問題のことと思われる。

その上で同長官は「グローバル化の中心にある(ネットの)接続性は、敵対的な意図を持つ国々によって悪用されかねない。サイバー攻撃やプロパガンダ、民主的プロセスの破壊といったさまざまな手段が使われる」「リスクは大きく、主権の根幹に関わる脅威となっている」と語った。

一方、スパイ映画の人気シリーズ「007」の主人公ジェームズ・ボンドについては、現在のMI6では採用されないだろうと述べた。「世間では長きにわたり、名門大学の出身者や接近戦に熟達しているといった、MI6職員を定義する特定かつ単一の資質があると思われてきた」「もちろんこれは明らかに真実ではない。MI6はその人の背景にかかわらず、最高の才能を生かすことのできる職場でなくてはならない」

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