ナチス宣伝相の女性秘書、106歳で死去 極右主義に警鐘
ポムゼルさんは1911年にベルリンで生まれた。33年にナチスに入党し、42年から3年間、ゲッペルス宣伝相の秘書を務めた。終戦と同時にソ連軍に拘束され、50年に釈放された後は独公共放送ARDで活躍した。
ドキュメンタリーの監督の1人は今月、ポムゼルさんの誕生日に本人と会った時の印象について「体はかなり衰えていたが、相変わらず国際政治に強い関心を持っていた」と述べた。ポムゼルさんは「極右主義の危険性について、自分の経験が現在から将来にかけての世代に対する警告となることを願っていた」という。
監督らは連名で出したコメントの中で、ポムゼルさんが当時の体験者にありがちなうわべだけの反省を口にすることはなかったと強調。「常に偽りのない、信頼できる人」だったと称賛した。