ロシア、条約違反のミサイル配備を否定 米に反論

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モスクワ(CNN) ロシア大統領府報道官は11日までに、同国が米国と締結した中距離核戦力(INF)全廃条約に違反する形で地上発射型の巡航ミサイルを新たに配備したとの米軍幹部の主張を否定した。

ペスコフ報道官は記者団に、ロシアは例え国益にそぐわない情勢に直面したとしても国際的な責務は順守するとのプーチン大統領の発言に注意を喚起。INFに関連する責任は果たしてきたし、今後も守り続けるだろうと強調した。

報道官代行は声明で、ロシアは射程が500~5500キロの地上発射型巡航ミサイルの所持、製造や試験飛行をしないことが義務付けられていると強調した。これらのミサイルの発射装置の保有や製造も同様としていた。

ロシアは2014年にこのミサイルの試験を実施したとみられている。

同報道官の今回の発言は、米軍のセルバ統合参謀本部副議長が8日の下院軍事委員会の公聴会でロシアによる巡航ミサイル配備を証言したことを受けたもの。

同副議長は、この配備で欧州内にある大半の米軍施設が危険にさらされると指摘。北大西洋条約機構(NATO)とNATOの防衛範囲内の施設を脅かすため意図的に配備したと受け止めていると述べていた。

これより前にCNNを含む一部メディアは、ロシアが配備によりINF違反を犯した可能性があると報道。米国務省のトナー報道官代行も諜報(ちょうほう)問題に関連するとしてコメントは拒みながらも、ロシアは違反したと明言。

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