土砂崩れで133人死亡、インフラも寸断 バングラデシュ
バングラデシュ・ダッカ(CNN) バングラデシュ南東部で、13日にかけて降り続いた豪雨による土砂崩れが相次ぎ、当局によると少なくとも133人が死亡、多数が負傷した。現場では陸軍率いる救助隊が捜索活動を続けているが、まだ行方不明になっている人も多く、犠牲者はさらに増える恐れもある。
最も被害の大きい山間部のランガマティ県では、土砂の下敷きになるなどして98人が死亡。港湾都市チッタゴンでは29人、近郊のバンドルボン県では6人の死亡が確認された。
陸軍によると、犠牲者のうち、軍の司令官や兵士など4人は、現場で活動中に新たに発生した土砂崩れに巻き込まれた。ほかにも同じ隊に所属していた陸軍兵10人が負傷、1人が行方不明になっているという。
ベンガル湾に面した地域では、12日から降り続いた雨のために洪水が発生して数千人が孤立。同国第2の都市チッタゴンも、多数の地区が腰までの深さの水につかった。
ランガマティ県では住宅およそ1000棟が損壊し、数千人が被災している。夜間に発生した土砂崩れで完全に押しつぶされた住宅も多く、今後の捜索でさらに多くの犠牲者が見つかる可能性もある。現場から救出された負傷者77人は病院に運ばれた。
道路や通信網も寸断され、ランガマティ県は孤立状態となっている。アフメド災害対策相はこれまでに、ランガマティとバンドルボンの両県で約2300人を救助したことを明らかにした。