ダイアナ元妃が私生活語った映像、英テレビ局が公開へ
ロンドン(CNN) 英国のダイアナ元皇太子妃が生前、結婚生活の悩みなどを率直に語った映像を、英テレビ局「チャンネル4」が放送することが1日までに分かった。ただ、元妃の友人や遺族はこれに反対している。
問題の映像は、元妃へのスピーチ指導を担当していたボイストレーナーが撮影した。チャンネル4は、元妃が交通事故で亡くなって20年を迎える節目のドキュメンタリー番組でこれを公開するという。番組は英国内で6日に放映される。
元妃はこの中で、両親から愛されなかったという生い立ちや、チャールズ皇太子との満たされない性生活などについて語っている。チャールズ皇太子と現在の妻、カミラ夫人の不倫関係にも言及し、皇太子が元妃との結婚前から「3週間ごとに彼女と会っていた」と話した。
チャールズ皇太子にカミラ夫人の存在について尋ねると、「皇太子には愛人がいるもの。愛人を持たない唯一の皇太子になるつもりはない」という答えが返ってきた、と振り返っている。
元妃の話の抜粋は2004年、米NBCテレビが制作したドキュメンタリーで紹介されたが、英テレビでの公開は初めて。チャンネル4は「重要な史料」だとして放送を決めた。
これに対して元妃の実弟、スペンサー伯爵がチャンネル4に抗議したとの情報もある。
元妃の友人、ローザ・モンクトンさんは英紙ガーディアンとのインタビューで、映像は公開せずに息子のウィリアム、ヘンリー両王子に渡すべきだと主張。元妃や遺族のプライバシーを侵すことになると批判している。