ウクライナで逮捕の北朝鮮スパイ、CNNが独占取材
おとり捜査で逮捕された2人はスパイ罪で禁錮8年を言い渡され、首都キエフから140キロ西部のジトムイルにある刑務所で服役している。
2人のうち「X5」と呼ばれる男は50代で平壌の出身。年下の「X32」と呼ばれる男は技術者だった。
CNNの取材に応じたX5は罪状の一部を認め、逮捕されて以来、家族には連絡を取っていないと告白。「今は刑期を務めている。ここは食事もいいし、仕事もある。私と家族の身の安全を守るため、インタビューには応じたくない」と語った。
X32はCNNの面会には応じたものの、カメラのレンズを手でふさいで取材を拒み、そのまま立ち去った。X32は罪状を否認している。
ウクライナの司法当局者によると、2人は在モスクワ北朝鮮大使館の職員と1度面会したのみで、自分たちの家族にも北朝鮮にも連絡は取っていない。北朝鮮に移送してほしいという請求は、スパイ罪で服役していることを理由に認められなかった。
2人は2018年9月に刑期を終えれば北朝鮮に帰国する見通しだが、「任務に失敗した2人が帰国しても英雄扱いはされないだろう」と当局者は話している。