サムスン電子副会長、李在鎔被告に懲役5年の有罪判決
香港(CNNMoney) 朴槿恵(パククネ)前大統領とサムスングループをめぐる贈収賄事件で、韓国の裁判所は25日、同グループの事実上のトップでサムスン電子副会長の李在鎔(イジェヨン)被告に贈賄などの罪で懲役5年の有罪判決を言い渡した。
検察は懲役12年を求刑していたが、それより大幅に刑期が短縮された。李被告は企業合併への協力の見返りに朴前大統領に賄賂を贈った罪のほか、偽証や横領、海外資産の隠匿などでも有罪となった。
李被告は同グループの李健熙会長の長男。法廷で裁判官が判決文を読み上げる間、李被告は静かに座って聞いていた。
検察は公判で、李被告が朴前大統領の知人に関連する団体に巨額の資金を提供した際、その意義を正確に認識していたと主張。一方、李被告は違法なことはしていないと反論していた。被告の弁護士は上訴する見通し。
サムスンは世界最大のスマートフォンメーカーで韓国最大の財閥。今回の有罪判決は同グループにとって大きな打撃となる。「世紀の裁判」と呼ばれたこの裁判は、数カ月にわたり同国を揺るがしてきた。
ソウル市場のサムスン電子の株価は判決を受け、1.1%下落した。