ブリュッセルで兵士襲撃の男射殺 ロンドンで警官負傷
(CNN) ベルギーの首都ブリュッセルの検察当局は25日、市内中心部で同日、男が軍兵士2人を刃物で襲い、銃撃の反撃で射殺されたと発表した。テロ事件として調べている。
兵士2人は軽傷を負った。容疑者は巡回任務中の2人を襲った際、「アラー・アクバル(神は偉大なり)」と叫びながら、刃物を取り出していた。
容疑者は軽犯罪絡みで治安当局が把握していた人物だったが、テロ組織などの関係は突き止めていなかったという。
ベルギー内ではここ数年、テロ事件が再三発生。昨年3月にはブリュッセルの空港と地下鉄駅が襲われ、31人が死亡、300人以上が負傷する大規模テロが起きていた。
一方、英ロンドン警視庁は25日、バッキンガム宮殿近くの路上で同日夜、逮捕に抵抗し、警官2人の腕に軽傷を負わせた男を拘束したと発表した。他に負傷者はいなかった。
テロ事件とは見ていない。容疑者は警官への暴行などの罪に問われている。
声明によると、20歳代の容疑者は現場で警察車両の近くに停車。この際、警官が車内に刃物があるのを見付け、逮捕を試み、小競り合いになったとみられる。