秘密の国の中心へ――CNNが旅した北朝鮮<5> 平壌でスマホを買う
CNN取材班はその後、百貨店を訪れ、人々が食料雑貨類を買うところを目にした。「大同江ビール」など、多くは北朝鮮産だ。しかし、国際的な制裁にもかかわらず、多くの中国ブランドの輸入品が売られていた。
最上階にあるフードコートでは、人々が皿一杯にあらゆる種類の韓国料理を積み上げているのを見た。米国風のファストフードを運んでいる人もいた。
CNN取材班はミルクセーキとフレンチフライに挑戦してみた。赤と黄色のパッケージはびっくりするほど「マクドナルド」に似ていたが、そこには金色のアーチはなかった。食事は驚くほどおいしかった。
改善する経済状況を背景に、北朝鮮の人たちは、めったにない余暇を楽しむ方法を増やしている。平壌の近郊にある墓地と隣接した寺院を訪れた。木陰から、音楽と笑い声が聞こえてきた。
工場労働者の一団がピクニックに出かけており、カラオケをしていた。よろこんで食べ物を分けてくれた。くつろげることでより幸せそうだった。
北朝鮮の人々は一生懸命働くものだと思っていた。遊びにも一生懸命なのは予想外だった。
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次回「秘密の国の中心へ――CNNが旅した北朝鮮<6> 聖なる山」は10月25日公開