「気候変動難民」、受け入れ準備を NZ首相が主張
(CNN) 労働党主導の連立政権を最近発足させたニュージーランド(NZ)のアーダーン首相は2日までに、気候変動問題の進行に伴い周辺の島しょ国家での発生が危惧される避難民を同国が引き取る準備の必要性を主張した。
CNNとの単独会見で述べた。首相はこの中で、「我々が劇的な変革に取り組まなければ気候変動が原因の避難民の発生を目の前に突き付けられる前線にいることを自覚する必要がある」と強調。「気候変動の現実を認め、対応策を講じる国際的な重要性を率先して訴え、応分の役割を担う責務がある」とした。
ニュージーランド政府によると、同国が国連の要望に従って毎年受け入れている難民は約750人。アーダーン首相は気候変動問題や将来的な避難民発生への対応に当たって生じる責任の在り方を検討しているとも述べた。
労働党の連立政権相手であるニュージーランドファースト党は移民抑制などを唱える保守的な政党。ただ、アーダーン首相は連立政権の政策は難民問題に影響を及ぼさないと主張。連立政権内での総意を得るための努力を惜しんでいないとし、受け入れる難民数の倍増を進める決意に変わりはないとした。