中古キャビネットに機密文書、地元メディアが購入し公開 豪
(CNN) オーストラリアでこのほど、内閣の機密文書が入った整理用のキャビネットが中古家具として販売されていたのが分かり、政府が調査に乗り出している。
2つの引き出しに入ったファイル数千点は首都キャンベラにある家具屋で見つかり、オーストラリア放送協会(ABC)が入手した。5代にわたる政府の機密書類が入っているとされる。
ABCは1月31日の記事でこの件を報道した。
報道によれば、当時オーストラリアの移民相だったスコット・モリソン氏は2013年に、亡命希望者の集団が永住保護ビザを取得するのを防ぐため、管理を強化するよう要求していたとされる。
また、ジョン・ハワード首相時代の政府は07年ごろ、拘束中の国民の黙秘権を撤廃することを議論していたという。
今回の発見を受け、オーストラリア首相府の報道官は調査を行う方針を表明。調査が進行中であることを理由に、これ以上のコメントは控えた。
オーストラリアでは内閣の議論はすべて機密情報とみなされ、内閣の決定に関する書類については少なくとも20年間にわたり機密性を保持するよう定められている。