シリア大統領、自ら運転して東グータを視察 動画が公開
ベイルート(CNN) シリア政府軍による制圧が間近とされる首都ダマスカス近郊の反体制派支配地域、東グータをアサド大統領が訪れ、その動画を大統領府が公開した。
大統領府が18日夜、ソーシャルメディアの公式サイトに投稿した8本のビデオには、アサド氏が自ら車を運転して東グータへ向かう姿などが映っている。
アサド氏は冒頭で「グータの状況を見に行く」と宣言した。ダマスカス中心部を出発する同氏の周囲に警護要員の姿はなく、すれ違うタクシーや歩行者も気付かない様子だった。
東グータではシリア国内に残った数少ない反体制派支配地域のひとつ。約1カ月前から政府軍が攻勢を強め、国連によるとこれまでに1000人以上が死亡、数万人が避難を強いられている。
アサド氏は「今走っている場所で1メートルごとに1滴、シリア軍兵士の血が流れたかもしれない」と語った。この後、政府軍がすでに制圧した地区へ向かい、軍部隊を激励したとみられる。
軍司令官らとの会合では民間人の犠牲を避けるよう指示し、「テロリストは民間人の背後に隠れているかもしれない」と警告した。
東グータの住民がアサド氏を出迎える場面では警護要員が姿を現した。住民らが「あなたのために我々の魂と血をささげる」と唱え、同氏にキスを送って歓迎する姿もあった。
الطريق إلى الغوطة (4/8) pic.twitter.com/TNy0kxlen7
— Syrian Presidency (@Presidency_Sy) 2018年3月18日