スーチー氏、体調不良で講演キャンセル 訪問先の豪州
(CNN) オーストラリアを訪問しているミャンマーの国家顧問アウンサンスーチー氏が、体調不良を理由に、シドニーで20日に予定していた講演をキャンセルした。
シドニーのシンクタンク、ローウィー研究所は19日、スーチー氏の体調がすぐれないことから、20日の講演を中止せざるをえなくなったと発表した。講演後は、聴衆からの質問を受け付けるはずだったという。
講演が取りやめになった数時間後、ミャンマー政府報道官はCNNの取材に対し、スーチー氏は時差ぼけで多少体調を崩したが、今は回復してオーストラリア在住のミャンマー団体と過ごしていると説明した。日程を調整し直して講演を行う予定はないとしている。
スーチー氏は東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議に出席するため17日にシドニーに到着。19日には首都キャンベラで、オーストアラリアのターンブル首相と会談した。
シドニーでは17日の首脳会議に合わせて、スーチー氏に対する抗議集会が開かれていた。
ミャンマー政府は、少数派イスラム教徒のロヒンギャに対する「民族浄化」を行ったとして国際社会から非難されている。隣国バングラデシュに逃れたロヒンギャは、過去半年で少なくとも68万8000人に上る。