ドゥテルテ氏、習近平主席を「大好き」 中国の必要性を強調
(CNN) フィリピンのドゥテルテ大統領は9日、フィリピン首都マニラで、中国の習近平(シーチンピン)国家主席を「大好きだ」と語り、投資を呼び込むために中国が必要だとの見方を示した。ドゥテルテ氏は10日、中国で開催の国際経済会議「ボアオ・アジアフォーラム」に出席する。
ドゥテルテ氏は訪中を前に、中国がフィリピンへの投資に前向きなことを受けて、フィリピンは中国との関係を深める必要があるとの認識を示した。ドゥテルテ氏は、「私はとにかく習近平氏が大好きだ」と述べ、習主席がドゥテルテ氏の問題を認識し、支援に前向きだとして、中国に感謝を伝えてもよいだろうとも述べた。
ドゥテルテ氏はボアオで習近平氏と首脳会談を行うとみられており、インフラ投資などが議題となるという。
ドゥテルテ氏は「我が国の運命は中東ではなくアジアにある。彼らは闘うことに忙しすぎるし、資金もない。もし、金がなければ、私の友人ではない。だから、私は中国に向かう、多くの資金がある」と述べた。
ドゥテルテ氏が政治的に中国へ接近することを公言したのはこれが初めてではない。ドゥテルテ氏は2016年10月の訪中時に、軍事面でも経済面でも米国から「決別」すると述べていた。
フィリピンは、これまで米国と長い間、同盟関係にあった。一方、中国とは、南シナ海で領有権を争うなど対立する場面もあった。
しかし、ドゥテルテ氏が16年6月に大統領に就任して以降、フィリピンの外交政策に変化がみられている。