撃墜のイラン製無人機は武器を搭載、イスラエル軍が発表
エルサレム(CNN) イスラエル軍は15日までに、シリアを飛び立ってイスラエル領空を今年2月10日侵犯し、武装ヘリコプターに撃墜されたイラン製小型無人飛行機(ドローン)が武装化されていた事実を明らかにした。
このドローンの飛行経路の分析や機体動作や諜報(ちょうほう)に基づく機体残がいの調査で結論付けたとしている。
イスラエル軍は報告書で、爆発物を備えたドローンはイスラエル領内に攻撃を加えるのが目的だったとしている。
今年2月にCNNの取材に応じていたイスラエル軍の報道担当者は、シリアでの内戦開始後、イラン製ドローンがイスラエル領空に入り込んだのは初めてと説明。一方、イラン外務省の報道担当者はイスラエルの主張は荒唐無稽であまりにも馬鹿げており対応すべき価値もないと反論していた。
イスラエル軍はその後、ドローンが発進したシリア中部ホムス近くのT-4空軍基地を含むシリア国内の標的に報復の空爆を加えていた。
イスラエル軍によると、撃墜したドローンは米ロッキード・マーチンが開発したドローン「RQ-170センチネル」を下敷きにしていた。イランは2011年、米国が偵察飛行中だったとする同型機を捕獲したことがある。