「極めて危険」なハリケーン、メキシコ太平洋岸に接近
(CNN) 5段階で上から2番目となる「カテゴリー4」の勢力を持つハリケーン「ウィラ」が、メキシコの太平洋岸に接近している。これに伴い現地は、人命を脅かすほどの危険な高潮、暴風、豪雨に見舞われる恐れがある。
ウィラは22日午後にやや勢力を弱めたものの、国立ハリケーンセンターによると依然として危険な大型ハリケーンのまま、23日にもメキシコ中部の太平洋岸を直撃する見通し。
現在の最大風速は約64メートルと、ハリケーン「マイケル」が先ごろ米フロリダ州に上陸したときと同程度だ。
ハリケーンの影響で最大305ミリの雨が降る可能性があり、メキシコ西部の3州で命の危険を伴う土砂崩れや洪水が発生する恐れが出ている。
太平洋北東部で今年発生したハリケーンの数はウィラを入れて10と、これまでで最多だった1992年に並んだ。大型ハリケーンの増加は、気候変動の影響による海水温の上昇に原因があると考えられている。