米、エルサレムの領事館を大使館に統合 4日から
(CNN) 米国務省は3日、米国がイスラエルの首都と認定したエルサレムにある総領事館を4日付で大使館に統合することを確認した。
総領事館はこれまで、パレスチナに対する外交的な窓口の役割を担ってきた。国務省は昨年10月、大使館への統合によって「外交任務の一元化」を図ると発表していた。この発表を受け、パレスチナの当局者からは非難の声が上がった。
国務省は声明で、今回の統合について「世界的な取り組みの一環であり、外交に関する業務運営の効率性と有効性を高める狙いがある。エルサレムやヨルダン川西岸、あるいはガザ地区に対する米国の政策の変更を意味するものではない」と述べた。
そのうえでエルサレムの帰属や具体的な境界線については、イスラエルとパレスチナの当事者同士による最終的地位交渉で決定される事項だと強調。トランプ政権はこの問題でいかなる立場をとることもなく、恒久的かつ包括的な和平の実現に向けて引き続きあらゆる協力を惜しまない姿勢を明確にした。