化学工場で大規模爆発、47人死亡 中国東部
北京(CNN) 中国東部の化学工場で21日、大きな爆発があり、少なくとも47人が死亡、90人が重傷を負った。消防士が夜通し消火に当たり、主だった火の手は消し止めたものの、22日になっても小規模な火炎への対応が続いている。国営メディアが報じた。
爆発が起きたのは江蘇省塩城市にある化学工場。政府の飛ばしたドローンで撮影した映像には、爆発の衝撃でひしゃげた貯蔵用のタンクや、屋根が吹き飛んで焼け焦げた状態の工場建屋が映っている。
地元当局によると、21日の午後2時ごろ、爆発の通報を受けて消防車数十台と消防士数百人が現場に駆け付けた。国営メディアは爆発の衝撃について、小規模な地震として検知されるほど強力だったとしている。5キロ離れた地点で衝撃を感じたとする証言も寄せられた。
工場の近くには複数の学校が建ち、1.6キロ足らずの場所には幼稚園もあった。中国国内のソーシャルメディア上では、懸念と怒りの声がわき上がっている。
国営メディアは今回の爆発について、可燃性の強い化学物質ベンゼンによって引き起こされたと報道。殺虫剤を製造する同工場は昨年、政府による安全検査で不備が指摘されていた。当局は「今回の事故とつながりがあるとみられる職員」を拘束したとしている。