サイクロンと洪水で壊滅状態 救助難航、感染症拡大の恐れ アフリカ南東部
電柱はほぼ水没し、電信柱も水に浸かった。被害は大聖堂や飲食店や銀行にも及び、ベイラ港では輸送コンテナが吹き飛ばされた。
内陸部では洪水の被害が深刻化している。増水した川に遺体が押し流され、水没した遺体を見たという証言も相次ぐ。
国際赤十字・赤新月社連盟(IFRC)は感染症の流行を危惧している。既にベイラではコレラの症例が報告され、洪水で孤立した地域ではマラリアの感染者が増えている。政府は被災地にコレラの治療施設を開設した。
サイクロンは隣国のマラウイとジンバブエも直撃し、1週間以上過ぎた今も数千人が行方不明になっている。豪雨は1週間あまりにわたって続き、マラウイとモザンビークの洪水の被災者は150万人に上る。
降り続く雨に阻まれて救助活動も難航。支援団体は食料などを被災地に空路で輸送する作業に着手している。