テルアビブ近郊にロケット弾、イスラエルはガザ空爆で報復
エルサレム(CNN) イスラエル当局によると、中部テルアビブ近郊に25日朝、ロケット弾が撃ち込まれ、住民らが負傷した。これに対してイスラエル軍は同日夜、パレスチナ自治区ガザを空爆した。
ロケット弾はテルアビブの北約25キロの村にある民家に着弾。60代の女性や12歳の少女、幼児2人を含む7人が負傷した。
ロケット弾の発射を認める声明は出ていないが、イスラエル軍はガザを実行支配するハマスが発射したとの見方を示した。軍報道官によると、ロケット弾はハマスがガザで製造したもので、射程約120キロ。意図的に発射されたのかどうかについて、同報道官はコメントしなかった。
ガザからこれほど離れた場所までロケット弾が到達したのは、2014年にイスラエルとハマスが交戦してから初めて。
ハマス高官はCNNに、現時点でイスラエルとの戦闘を再燃させるつもりはないと述べ、エジプトと国連が仲介する停戦交渉に改めて意欲を示したが、ロケット弾への関与を明確には否定しなかった。
イスラエル軍はこの夜、ハマスの最高指導者ハニヤ氏の事務所や治安、情報機関の建物を空爆した。パレスチナの保健当局によると、ガザではこの攻撃で7人が負傷した。
今月14日にもテルアビブ市内にロケット弾2発が撃ち込まれたが、被害はなかった。イスラエル軍はハマス戦闘員による誤射との見方を示す一方、ガザのロケット製造施設や訓練施設、物流拠点など約100カ所を空爆した。