イスラエル、ガザを大規模空爆 テルアビブ攻撃に報復
エルサレム(CNN) イスラエルは17日までに、パレスチナ自治区ガザからイスラエルの主要都市テルアビブに2度のロケット弾攻撃を受け、ガザを実効支配するイスラム組織ハマスの軍事拠点約100カ所に報復の空爆を加えたと発表した。
テルアビブへのロケット弾攻撃は14日夜に発生。同市が標的となったのはイスラエルとハマスの間の大規模衝突が起きた2014年以降では初めて。ロケット弾2発は空き地に着弾、死傷者はいなかった。
イスラエル軍によると、報復の空爆には戦闘機、攻撃型ヘリコプターや他の軍用機が動員され、地下のロケット弾製造工場、訓練施設や後方支援の主要拠点などを狙った。この空爆による死傷者の報告はない。
空爆に対しガザ側から短距離ロケット弾9発がイスラエルに撃ち込まれた。うち6発を対空防衛システム「アイアンドーム」で迎撃したという。イスラエル側に被害が出たとの情報はない。
イスラエル軍はテルアビブへのロケット弾攻撃はハマスによるものと断じているが、ハマスや武装組織「イスラム聖戦」を含むガザの軍事組織は関与を否定している。
ハマスの軍事部門「カッサム隊」は声明で、テルアビブへの攻撃などはハマスとイスラエルの間の長期的な休戦調停を試みるエジプト代表団がガザ滞在中に起きたことに言及。
イスラエルの地元メディアは国防省当局者の情報として、テルアビブへの最初のロケット弾攻撃はハマスの下位工作員が指導部の許可なく実施した誤りの行動と見なすイスラエル軍の見方を伝えた。