ガザ武装勢力とイスラエル軍の戦闘続く、死者27人に
エルサレム(CNN) イスラム組織ハマスが実効支配するパレスチナ自治区ガザ地区の武装勢力とイスラエル軍による戦闘の激化で、5日までにガザ側で23人、イスラエル側で4人の死者が報告された。
ハマスと連携する武装組織「イスラム聖戦」によると、4日以降にガザで死亡した23人のうち、8人は同組織の軍事部門「アルクッズ旅団」のメンバーだった。
またイスラエル軍によると、死者の1人はイランからガザのイスラム聖戦やハマスなどへの送金を手配した人物として、同軍が特定、殺害した。
ガザの保健当局者らによれば、死者の中には乳児2人と12歳の少年、妊婦2人も含まれていた。
このうち乳児1人と妊婦1人については、ガザ側がイスラエル軍の空爆による死者と発表したのに対し、イスラエル軍は武装勢力がロケット弾を誤射したと主張している。
現地からの情報によると、イスラエル側では5日、ロケット弾が車や工場に命中するなどして、外国人労働者1人を含む4人が死亡した。
ネタニヤフ首相は5日午前に開かれた週例の閣議で、ガザから約600発のロケット弾が撃ち込まれたのに対し、同地区の「テロ分子」に対する大規模な攻撃を続行すると表明した。
イスラエル軍はこれまでにガザ各地のトンネルやロケット発射施設など計320カ所を空爆した。イスラム聖戦の司令部になっていたとされるガザ北部のモスク(イスラム教礼拝所)も標的となった。
国連はエジプトと協力して、双方に停戦への復帰を求める仲介努力を強化している。