アフガンの著名ジャーナリスト、銃撃され死亡 活躍する女性が相次ぎ標的に
アフガニスタン・カブール(CNN) アフガニスタンの著名ジャーナリストで議会顧問だった女性が、首都カブールで殺害された。内務省が12日、CNNに明らかにした。
内務省によると、ジャーナリストのミナ・マンガル氏はカブール南東部で11日午前、何者かに銃撃されて死亡した。警察は犯人の行方を追っている。
同僚や女性の権利向上を訴える活動家は、マンガル氏が脅迫を受けていたにもかかわらず、当局が安全を守れなかったとして批判の声を上げている。
マンガル氏はフェイスブックへの投稿で、脅迫を受け命の危険を感じると訴えていたという。
マンガル氏は一貫して女性が教育を受ける権利や働く権利を訴え、議会の文化顧問に就任していた。
同僚の議員は、カブール市内で女性が相次いで標的にされていると訴える。「ファルクンダは放火されて死亡し、ベイビー・マーサは拉致され、レイプされて殺害された。ビビ・アイシャは鼻を切り落とされた。女性が石を投げられ、今度はミナ・マンガルが9発撃たれた。こうした犯行は全て日中、主に首都カブールのグリーンゾーンで起きた」
元テレビキャスターのマンガル氏は、パシュトウ語の人気番組の司会として有名になった。かつての勤務先の1つだったレマールTVは「女性ジャーナリストの安全を本格的に守る必要がある」とツイートしている。
ジャーナリスト保護委員会によると、アフガニスタンではここ数年でジャーナリストの殺害が急増し、2018年だけで過去最多の13人が殺害された。1994年~2018年の間に殺害されたジャーナリストは少なくとも48人に上る。