天安門事件から30年 香港で追悼集会、数万人がろうそく捧げる
(CNN) 中国で民主化を求めた学生らに対して武力弾圧が行われた1989年の天安門事件から30年を迎えた4日、香港で、数万人がろうそくを手に大規模な追悼集会を開いた。
民主化を求める人々を中国軍が天安門周辺で武力弾圧し、数百人が死亡した。事件は、戦車の前に立ちふさがる「戦車男」の写真などとともに世界中で報じられた。
香港は中国の中では大規模な集会を行える唯一の場所となっている。
香港のビクトリアパークでは1990年以降、毎年、追悼集会が開かれている。集会では反体制派の活動家の解放や武力弾圧に対する説明責任、一党独裁の終了、民主的な中国の開始などを求めた。
1989年に香港に住んでいた人々は、天安門事件によって、急激に変革する中国が香港にも民主主義をもたらすのではないかという希望を打ち砕かれた。
追悼集会の参加者の人数は年によって増減するが、中国の民主化を求める香港の団体によれば、2009年の集会には20万を超える人々が集まった。事件から25年を迎えた2014年の集会には18万人が参加したという。