機内に偽のハイジャック脅迫文、被告に終身刑 印

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偽のハイジャックの脅迫文で乗員乗客を危険にさらしたとして被告に終身刑の判決/PUNIT PARANJPE/AFP/AFP/Getty Images

偽のハイジャックの脅迫文で乗員乗客を危険にさらしたとして被告に終身刑の判決/PUNIT PARANJPE/AFP/AFP/Getty Images

(CNN) インドの国内線の機内にハイジャックを示唆する偽の脅迫文を置いた罪に問われていた男に対し、同国裁判所は13日までに終身刑の判決を言い渡した。2017年に発生したこの事件で、当該の機体は緊急着陸を余儀なくされていた。

警察はムンバイに住むビジネスマンの被告を機内の乗員乗客の安全を脅かしたとして逮捕。裁判所は11日、終身刑とともに5000万ルピー(約7800万円)の罰金を科し、補償として乗員乗客に支払うよう命じた。

事件当時、機体はムンバイからニューデリーに向かっていた。運航会社は現在経営破たんに陥っているジェットエアウェイズだった。

印国家調査局(NIA)の発表によれば、上記の罰金のうちパイロット1人当たりに10万ルピー、客室乗務員1人当たりに5万ルピー、乗客1人当たりに2万5000ルピーがそれぞれ支払われる。

インドでは16年にハイジャック防止を強化する法案が可決。同法はハイジャックの定義を脅迫の段階にまで拡大しており、今回の事件はそれを適用する初のケースとなった。

NIAは発表で、事件当時、女性の客室乗務員がビジネスクラスの洗面所で脅迫文を見つけたと説明。そこには「機内にハイジャック犯がいて、爆発物を仕掛けている」との内容が記されていたという。脅迫文の発見を受け、当該機は直ちに緊急着陸を要請した。

当局は複数の証拠から被告が脅迫文を記したことを突き止め、機体の乗っ取りを図った罪などで昨年訴追した。

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