中国、南シナ海で対艦ミサイルの発射実験 米国防総省が確認
(CNN) 米国防総省によると、中国は最近、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島付近で少なくとも1回、対艦ミサイルの発射実験を実施した。
米NBCニュースが最初に報じ、同省の報道官が確認した。
中国は6月29日、南シナ海周辺を航行する船舶などに向け、同海域で今月3日まで軍事演習を実施すると予告していた。NBCニュースによると、ミサイル実験はこの演習の一環で、今後さらに繰り返される見通しだ。
国防総省の報道官は中国の動きについて、「2015年に習近平(シーチンピン)国家主席が南沙諸島を軍事拠点化しないと約束した発言と真っ向から矛盾する」と批判。中国の行動と発言が食い違っているとの見方には周辺諸国も同意するはずだと述べた。
南シナ海をめぐっては、実効支配を進める中国のほかにフィリピンなど複数の国が領有権を主張。先月、中国とフィリピンの漁船が衝突した事件などで緊張が高まっている。
米原子力空母「ロナルド・レーガン」と海上自衛隊の護衛艦「いずも」は先月、南シナ海で共同訓練を実施した。