遺族宅のケーブルテレビでポルノ購入、警官が罪認める 英
(CNN) 英ロンドンで、子ども亡くした家族の自宅を警備中の警官が、遺族のケーブルテレビアカウントでポルノを購入する事件があった。警官がこのほど法廷で罪を認めた。
この警官はロンドン警視庁に勤務するPC・アビ・マハラジ被告(44)。警察に対する苦情処理機関のIOPCによると、被告はロンドン南部の住宅で葬儀業者を待つ間、家主のアカウントを利用してポルノ番組へのアクセス権を購入した。23.96ポンド(約3500円)を使ったという。
当局は家主からの告訴を受けて捜査に乗り出し、本件をIOPCに付託していた。被告は16日、ウエストミンスター治安判事裁判所で罪を認めた。
捜査の結果、ポルノ購入時に遺族宅にいたのは被告だけだったことが発覚。隠ぺい目的で勤務記録を偽っていたことを示す証拠も見つかった。
IOPCの地域責任者は声明で、マハラジ被告の行動について「家主不在の間に警備に当たっていたことを踏まえるとなおさらショッキングだ」「遺族を欺いただけでなく、家族の突然の死に対応していた遺族に多大な苦痛も与えた」と述べた。
さらに、証拠を突き付けられた被告が罪を認めたと明らかにした上で、「家族が子どもの悲劇的な死を受け止めつつ本件にも対処しなければならなかったことを申し訳なく思う」としている。
マハラジ被告は8月に量刑を言い渡される。重大な不正行為についても審理が行われる見通しだという。