解放されたイランのタンカーがシリア沖に、米国が画像公開

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ボルトン米大統領補佐官が、解放されたタンカーがシリア沖で見つかったと明らかにした/Marcos Moreno/AP

ボルトン米大統領補佐官が、解放されたタンカーがシリア沖で見つかったと明らかにした/Marcos Moreno/AP

ワシントン(CNN) 欧州連合(EU)の対シリア制裁に違反したとして英領ジブラルタル沖で拿捕(だほ)され、先月18日に解放されていたイランのタンカーがシリア沖で見つかったとして、米国のボルトン大統領補佐官が6日、衛星画像を公開した。

画像は衛星画像大手の米デジタルグローブが6日に撮影した。シリア西部タルトゥースの海軍基地から約2カイリ(約3.7キロ)の沖合に、問題のタンカーが写っている。

ボルトン氏はツイッターへの投稿で、タンカーがシリアへ向かっていたのは間違いないとの見方を示し、イランは自国民を守ることよりアサド・シリア政権への支援を重視していると非難。

同国が「うそとテロ拡散」をやめない限り、制裁を緩和することはないと表明した。

タンカーは7月4日、英海兵隊とジブラルタル自治政府当局によって拿捕された。ジブラルタルに隣接するスペインのボレル外相は当時、米国が英国にタンカーの制止を要請したと述べた。

イランはタンカーがシリアへ原油を運んでいたとの見方を否定し、2週間後には英船籍のタンカーを拿捕した。

ジブラルタルはその後、イラン側から積み荷をシリアへ輸送しないとの確約を得たとして、米国の反対を押し切りタンカーを解放していた。

これに対してイラン側は、確約などしていないと主張。たとえタンカーがシリアへ向かっていたとしても、他国が口出しする問題ではないと強調した。

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