議事堂前で上院議員が発砲、カメラマンが撃たれ負傷 ハイチ
(CNN) ハイチの首都ポルトープランスの国会議事堂前で23日、上院議員が発砲した。現場にいたAP通信のカメラマンが銃によるとみられる負傷で病院へ運ばれた。
現場の写真では、ラルフ・フェティエル議員が車から降り、拳銃を空に向けている。
ロイター通信が入手した映像では、負傷したカメラマンが顔に包帯を当てていた。
このカメラマンが議員に撃たれたのか、ほかにも発砲した人物がいたのかどうかは明らかでない。議事堂前の写真には、ほかにも銃を持った人物が少なくとも1人写っていた。
カメラマンはハイチ生まれ。フェイスブックへの投稿で、まもなく弾丸の摘出手術を受けるが命に別条はないと報告した。
AP通信の広報担当責任者はCNNに、カメラマンが銃撃に巻き込まれたことを確認し、「世界各地で勤務中のジャーナリストが日々直面する危険」を指摘した。
燃料不足に抗議する人々=9月20日、首都ポルトープランス/CHANDAN KHANNA/AFP/AFP/Getty Images
ハイチではこの夏、燃料や食料不足に抗議する反政府デモが散発的に続き、ポルトープランス市内で参加者らが暴徒化して車に火をつけたり、警官隊と衝突したりする場面が伝えられている。