履歴書の虚偽記載で禁錮1年、年収2000万円の職に応募 豪

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オーストラリアの裁判所は、履歴書に虚偽の記載をした被告に少なくとも禁錮1年の判決を下した/TORSTEN BLACKWOOD/AFP/Getty Images

オーストラリアの裁判所は、履歴書に虚偽の記載をした被告に少なくとも禁錮1年の判決を下した/TORSTEN BLACKWOOD/AFP/Getty Images

(CNN) オーストラリアの裁判所は5日までに、就職の際提出する履歴書に虚偽の記載をして高収入の仕事を手にしたとして、46歳の女の被告に対し、少なくとも禁錮1年の判決を下した。

被告は3日、詐欺や職権乱用などの罪で有罪判決を受けた。2017年に南オーストラリア州政府の機関の最高情報責任者(CIO)職に応募した際、経歴を偽るなどの行為を働いたとされる。同職に支払われる年間給与は27万豪ドル(約2000万円)。被告は1カ月以上職務につき、解雇されるまでに約3万3000豪ドルの給与を受け取っていた。

被告はすべての罪状を認め、仮釈放のつかない1年間を含む禁錮25カ月の刑を受け入れた。

審理によると被告は当該の州政府機関に対し、事実と異なる内容の履歴書を提出。学歴や前職について虚偽の情報を記載したという。CNN系列局の7ニュースは、履歴書用の顔写真もスーパーモデルのものに差し替えていたと報じている。

面接に進んだ後の身元照会では被告自ら前の雇用主になりすまし、自身の仕事ぶりについて「きわめて好意的な評価」を下したとされる。また採用後には、本来職務につく資格のない自分の兄弟を雇っていたことも発覚している。

被告に対する疑念が浮上したのは、CIO職に就任後まもなく被告の精神の健康状態が悪化したことがきっかけだった。判決文の中で裁判官は、被告の精神面での問題を考慮したとしつつ、犯した罪は「深刻」であり計画性もあったと述べた。

裁判ではさらに、被告が以前にも虚偽の内容の履歴書を使って就職していた事実が明らかになった。2つの会社に対し、12年と14年に同じ手口を試みていたという。

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